学内活動


2021年9月18日 竹原先生学位授与

この4月まで当教室で研究をされた慶應義塾大学医学部呼吸器内科の竹原朋宏先生が、学位授与の卒業証書を持ってきてくれました。やはり慶応大学医学部のブランド力と学位の重みは我々国公立とは比べものにならないようで、福澤諭吉先生からの脈々たる系譜を感じさせます。大学院の学位授与式で、家族や両親も同席するらしいです、今年はコロナ禍で証書を渡されただけだったそうですが。ボクは事務から機械的に送られてきただけだったような気がします


2020年2月20日 第7学年東京医科大学記念体育館ポスター発表懇談会

本日は、第二学年この度(木に、東京医科大学記念会館地下食堂において、第7回東京医科大学記念会館ポスター発表懇談会を開催いたしました。ご参加ご協力の下、無事成功裡にて終了致しましたことをご報告申し上げます。大変お忙しい中ご出席賜り誠にありがとうございました。
この会は、学内における学問的な人的交流の場をつくることを目的に、石龍徳主任教授(組織・神経解剖学分野)の発案で始まって以来、毎年好評を得ており、今年で7回目の開催となります。今年も、各分野・教室の研究内容や研究技術・機器などの情報をお互いに共有すると共に、気軽な議論を通してお互いの研究を高め、共同研究に発展するような雰囲気が形成されていました。今回のポスターは64題(一般教育4、基礎医学38、社会医学10、臨床医学2、医総研8、寄付講座1、八王子医療センター1)、参加者は101名[教職員75名、学生26名(内学部学生10名)]となりました。今年も、修士課程大学院生のための就職情報交換コーナーを設けました。就職だけでなく、普段の勉学・生活の情報交換の場ともなっていたようでした。また、会への直接参加なしでも研究に触れる機会として、16時からの1時間半を自由閲覧の時間として設けました。今後とも、この会が継続的に開催され、東京医科大学の発展に大いに寄与することを願っております。


2019年7月2日 第二学年免疫学特別講義 東京医科歯科大学 烏山 一 先生

本日は、第二学年の免疫学の授業に、東京医科歯科大学副学長の烏山一先生をお招きし、「好塩基球」のご講義を賜りました。バーゼルの二度のご留学から東京都臨床研、医科歯科へと研究室を移される中でなぜ現在のアレルギーのご研究を始められたか、そんなエピソードから、まだ誰も手を付けていなかった好塩基球の生体機能を1つ1つ紐解いていったこの15年のご研究の地道な進展のお話しを伺い、研究とはこういうものかと研究者としての姿勢を感じました。結果的には臨床に直結したアウトプットに繫がり、今の出口志向型の研究をされていたという学問的にも臨床的にも有意義な発展性に繫がっているわけです。山椒は小粒でもピリリと辛い、マイノリティーを大切に、を記憶に残し、学生さんにも将来の臨床の方向性を決めていって欲しいと思います。


2019年6月29日 東京医科大学写真部新入生歓迎会

生化学の宮澤先生にお願いされた、という訳でろくな写真機を持っている訳でもなく本学写真部の顧問を仰せつかっております。今年は8人の入部者がいたとのことで、盛大?に新入生歓迎会を執り行いました。昨年までは新宿ワシントンホテルで開き

、リクルートスーツでOBをお招きする場という立ち位置でしたが、もっとフランクに学生主体で、とお願したところ部長の福嶋さんの取り計らいで新宿西口「寿司栄」で行いました。どこが楽なのかとお思いでしょうが、ホテルから居酒屋ではなく寿司屋というところが東医らしく、それでもスーツからポロシャツになっただけ相当格落ちした訳です。学生諸君はいつも私と主任教授というだけで持ち上げてくださり、半分小っ恥ずかしくお話しさせていただきますが、んんん、今年の6年生は私が赴任したときに最初に授業を受け持った学年、とうとう全ての学生を掌握するようになってしまいました。


2019年6月25日 第二学年免疫学特別講義 国際医療福祉大学 河上 裕 先生

本日は、第二学年の免疫学の授業に、国際医療福祉大学医学部長の河上裕先生をお招きしました。ご存知の通り、河上先生は慶應義塾大学の「がん免疫治療」の顔であった訳ですが、本年4月より国際医療福祉大学医学部長として転出され、本日も超ご多忙の中「がん免疫」のご講義を賜りました。勿論現在がん免疫学会の理事長でいらっしゃいますので、日本一、日本のがん免疫療法の現状をご存知で、論文未発表の最新治療の話も交え、がん免疫の基礎から最先端まで網羅的に怒濤の講義を戴きました。しかし、学生にとって最も為になったのは最初の30分間の「怖がらずに海外に出て行ってホンモノを学び取ってこい」という厚い学生への鼓舞ではなかったでしょうか。興奮冷めやらぬまま、13時から始まる慶應義塾大学医学部3年生のご講義へと急がれました。お忙しい所本当に有り難うございました。


2019年5月15日 東医桐仁会(新宿)

ハイアットリージェンシー東京の中華料理店翡翠宮にて御代替わり最初の東京医科大学桐仁会を開きました。桐仁会とは東京教育大学・筑波大学附属高校の医歯の卒業生同窓会組織のことです。「桐」は筑波大学の前身である東京高等師範学校の校章として、それまで使われていた十六弁菊花紋から宮中で用いられる五七桐紋を改変した五三桐紋が制定されたこと、「仁」は「医は仁術なり」を意味しています。今年の大河ドラマ「いだてん」で嘉納治五郎が出て来る度に、これこれ昔あった、などという過去の記憶をフラッシュバックさせているのは卒業生みな同じです。本学同窓会には現在48名の医師・学生の方々がおられ、今年は13名が集まりました。75回生から本年度新入生の127回生まで年齢差は52年、ほぼお祖父ちゃんと孫ですが小中高大学の思い出話で盛り上がりました。そこは教育の総本山、くせの強い先生の大学院ゼミのような授業や、生徒の主体性しかない自由な校風など、自主自学やアクティブ・ラーニングが127年間一貫して続けられています。卒業生だけどメールが来ていない、などとお気付き先生がおられましたら、是非ご一報下さい。来年もよろしくお願い申し上げます


2018年6月26日 第二学年免疫学特別講義 東京理科大学 久保 允人 先生

本日は、第二学年の免疫学の授業に、東京理科大学生命科学研究所教授の久保允人先生をお招きし、「アレルギーの戦略的治療開発」と題するご講義を戴きました。Th1/2のご研究からSOCS3、時計遺伝子 E4BP4の話から現在のインフルエンザまでの研究のマーチングを理研の隣の研究室から横で拝見させていただいた身としては、現在の久保先生の研究の方向性が臨床で役立つモノへと進まれていることを感じ、10年間がフラッシュバクしたような気が致しました。昔からパイエル板など腸管粘膜下のリンパ組織は重要な位置づけでしたが、最近はそれが気道粘膜や子宮などフロントラインでの局所のリンパ系構築に重要であることが当然のようになり、それぞれに特化した免疫細胞が機能するという複雑さを増しています。


2018年6月12日 第二学年免疫学特別講義 東京大学薬学部 堀 昌平 先生

本日は、第二学年の免疫学の授業に、慶應東京大学薬学部教授の堀昌平先生をお招きしました。毎年のノーベル賞候補に制御性T細胞の生みの親である坂口志文先生がノミネートされておりますが、坂口先生がCD4+CD25+T細胞と定義していた制御性T細胞を普遍的なものとした制御性T細胞マーカーFoxp3は、堀先生がポルトガル留学中にIPEX患者とScurfyマウスと制御性T細胞とを連結させる堀先生の発想から生まれたものです。しかもFoxp3は単なるマーカーではなく、制御性T細胞のマスターレギュレイターであったという。2003年の堀先生のScience paperは、既に4800回の論文引用回数を数え、近年の免疫学の金字塔的論文となっております。自己応答性免疫細胞の削除だけでは解決できない免疫寛容に、どうして自己抑制的な細胞が必要になったか、その着想から発見まで、ご本人でなければできない哲学的なご講義も戴き、感慨深く拝聴いたしました。


2018年6月4日 Andrew Harrdigan

理化学研究所の免疫・アレルギーセンターには、ハーバード大学の学生を受け入れるプログラムがあり、毎年夏休みに3名の学生が数ヶ月、ステイしに来ました。私が2009年に担当したコルビー大学の学生だったAndrewは、大学卒業後にコロンビア大学のテクニカルスタッフを行った後、NIHのMD/PhDコースに入学しました。その際、私も推薦のレターを書かせて頂きました。で、今年アラバマ大学ゲノミムスのPhDコースを終了し、この6月からMDコースが始まる前に日本に2週間、遊びに来たのだとか。半ば強引な押し掛けでしたが、昼御飯だけ一緒にとりました。双子の兄弟を連れて来ましたが、お兄さんはとっくにMD/PhDコースを終了し、現在、マウントサイナイの脳外科のレジデントをしています。本学でもMD/PhDコースを計画中ですが、アメリカでもこのコースを終了するのは大変なようです。そのせいか私よりずっと先生っぽく見えます。


2018年5月2日 東医桐仁会年会

東京医大には東京教育大学/筑波大学附属高校出身者が約40名おりますが、これまでも元東京医大理事、75回金澤真雄先生を中心に年会(高校全体の同窓会組織として桐仁会という集まりがございます)を開いておりました。暫く中断しておりましたが、今回、附属92回鈴木修司消化器外科教授の音頭の下、久しぶりに東医桐仁会を開く事ができました。金澤真雄先生から30才の歳の開きがある面々でしたが、附属談義で3時間があっという間に過ぎてしまいました。参加者の皆様、次回は更に盛会にして行きましょう。


2017年6月27日 第二学年免疫学特別講義 慶應義塾大学薬学部 長谷耕二 先生

本日は、第二学年の免疫学の授業の一環として、慶應義塾大学薬学部教授の長谷耕二先生をお招きしました。現在の免疫学のトピックの一つである腸管免疫の世界でも、若手の第一人者として長谷先生を抜かすことはできません。腸管は最初から適応免疫応答を起こしている一方、炎症が起こり憎い場所である、という矛盾がどのようなメカニズムで制御されているか、学生にも分かりやすく説明戴きました。M細胞バイオロジー、膵下流蛋白質GP2によるボツリヌス毒素の中和、ビタミンAとケモカイン、腸内細菌と人との共生、糞便移植とスーパードーナーを目指している糞便バンク、酢酸・酪酸・プロピオン酸の腸に及ぼすメリットなど、どれも為になるお話しでした。科学的にも深く、内容も面白く、学生には大いに勉強になったかと思います。


2017年6月13日 第二学年免疫学特別講義 理化学研究所 谷口 克 先生

本日は、第二学年の免疫学の授業の一環として、理化学研究所特別顧問の谷口克先生にご講演戴きました。免疫記憶がカルタゴ戦争の勝敗の決定打となった話から、20世紀最大の謎「遺伝子再構成」、さらに、NKT細胞の発見から、遺伝学の常識を打ち破り、種を超えて免疫系の根幹として重要な働きを持つNKT細胞の最新の知見まで、90分、充実した内容でした。私が大学時代に最初に谷口先生の講義を受けてから28年の時を経ておりますが、まだまだ免疫学の不思議は残っております。最先端の科学を遂行しながら、その中を走り抜けてきた研究者でしか話せない内容に触れられ、学生も心を新たにしたと思います。


2016年11月19日 東京医科大学創立100周年記念式典

秋篠宮殿下・妃殿下、塩崎恭久厚生労働大臣、松野博一文部科学省大臣、横倉義武日本医師会長、高久文麿日本医学会会長、栗原敏日本私立医科大学協会会長らのご参列の中、100周年記念式典が執り行われました。唐沢昌敏常務理事の感無量といった挨拶からも、本学の成り立ちからも、母校愛の強さは類を見ない大学だと思いました。臼井正彦理事長も祝賀会ではホットしたご様子でしたし、鈴木衞学長も肩の荷が下りた感じで、栗原先生に失礼をしておりました。国立大学は所詮国の機関という位置づけからか、もっとさらっとしたものですが、千葉大学医学部「ゐのはな会」も次の100年に向けて頑張りましょう。